高校卒業後、地元である東大阪市の町工場で現場作業員として働いていました。
仕事はルーティンワークでつまらなく、夏は暑く冬は寒い、爪の間はいつも工場油で真っ黒、肉体的にかなり辛かった記憶があります。
休憩中に缶コーヒーを飲みながら、ふとこのまま人生が終わってしまうのかなと思いました。
自分が本当に好きな事は何だろうと悩んで本を読んだり、美術館に行ったり、建築を見たり、音楽も聴きました。
色々な文化に触れた事で、良いものはたとえ時間が経っても素晴らしいのだなと思いました。
元々パソコンを触るのが好きだったので、プログラミングに興味を持ち始め、工場を辞めてプログラミングを学び始めました。
ある程度プログラミングを学んだ後に、現金2万円と夢だけを持って上京しました、そこからは無我夢中で働きました。
お陰様で周りの人達に恵まれて、面白い仕事が舞い込み、依頼が増えて来ました。
必死にやって来た事で、周りからの信頼を得る事が出来たのです。
仕事をこなす日々の中で、ふと口座を見ると会社を設立出来るぐらいのお金がありました。
このまま会社で働くのも良いけど、自分で会社を作ってみたい、一度きりの人生、直感に従って会社を作ってみたい、
色々な会社がある中で、自分の手で会社を作ってみたいと思うようになりました。
社名は「ブルーカラー」意味は肉体労働に従事する人の作業服が青色であった事から、そうした人達の事をブルーカラーと呼ぶようです。
ITの分野で勝負していこうと考えてますが、町工場で働いていた時の気持ちを忘れたくなかったので、この社名にしました。
自分は学も無ければ、才能もありません。
ですが、今も根拠の無い自信だけは持ち続けています。
ブルーカラーが作るサービスや価値観が目先だけの利益ではなく、この先もずっと残るような仕事をしたいと考えています。
自分が何者でも無い時に触れた素晴らしい本、美術、建築、音楽のようにです。
長くなってしまいましたが、自分がこの会社を創業したストーリーになります。
一人でも多くの方にこの価値観を届けられるように、日々頑張っていきます。
株式会社ブルーカラー 代表 金子翔